ADHD児と普通学級

カテゴリー: 障害

前回の記事『障害者への援助と偏見』を1つ掘り下げ
今回は具体的にADHDについて紹介したい。


ADHDとは「注意欠陥・他動性障害」と言われ
症状の特徴としては診断名の通り
「注意力の散漫」「落ち着きのなさ」
「思考が衝動的である」「順序立てるのが苦手」
という特性がある。


彼らは上記のような特徴のために
幼児期から学童期を通して自分は人と違うことを
身を持って理解している。

さまざまなトラブルな周囲の対応により
自己評価も下がりぎみの傾向がある。

この自己評価の欠如が二次的な不具合を生じさせ
さらに悪化させてしまうという悪循環につながるのだ。



この障害の人に対する大事な接し方として
自信をつけさせるという観点は非常に重要となる。

自信がつくと自己評価が上がり
能動的に自分をうまくコントロールしていくことにつながるのである。


過度な自己肯定感は自我の肥大化へとつながるのは言うまでもないが
日常生活で自己評価が低下しがちな彼らにとっては
自己肯定感に対する周囲の配慮は非常に重要となってくるのだ。


自分をコントロールしようとすることができるようになれば
後はもう能力のある人間なら開花も可能であるし
前の記事で書いたように有能で個性的な能力を持つ子は
ADHDの子どもであっても決して少なくないことも
健常者、そして教員が知るべきまた一面なのである。


以上の理由で私自身としては
ADHDの症状や不具合が目立ちやすい小学生の時期に
障害児学級に入れるのは消極的な立場を取る。
レッテルを貼り自己評価を下げてしまうのは
その子の持っている芽を摘み取ってしまう。

どうしても無理がある場合であっても
可能なら加配をつけてもらえるのであれば
やはり普通学級で自分にレッテルを貼らないように
小学生の間は成長して欲しいと思う。

↓大切なのは配慮。しかし配慮のためには正しい知識が必要なのだ
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まさぞう

URL | [ 編集 ] 2008/02/23(土) 17:54:04

記事、拝見いたしました。psyche777さんは、現役教師ではないと伺っていますが、博識なのには驚きました。まるでカウンセラーの講義のようです。
私は一時期、特支コーディネーターの委員を務めていましたが、現職でもなかなか発達障害の理解がなされていないのが現状です。新採も、大学では触れるらしいのですが、実際には「なにそれ?」という感じらしく、目の前の子供に対峙して、改めて学習しなおす・・・・という現状です。

知識は充分にお持ちのようなので、私のほうからは、実際のところはどうなのか、ということを説明いたします。

実際問題として、例えばADHDの問題は、非常に難しいのです。
一口にADHDと言ってもタイプは千差万別、自閉などとの複合もあり、ベテラン教師でさえ見極めるのは困難です。
はっきりとしたADHDならば、あらかじめ教師も対応するすべがあります。
周りの子供たちも、「あの子はこういう子だから」と寛容になる場合も多々あります。

しかし、難しいのは、境界線にいる子供です。
ADHDなのか、単に生活習慣がだらしないのか、はっきりしない子供です。
しかも、単に多動だというだけならいいのですが、他人に危害を加えるADHDの場合、境界線にいる子供は、もっともいじめの対象になりやすい存在となります。

境界線にいる場合、子供たちは普通の子供だとみなします。障害があると認識できないのです。だからADHD境界にいる子が、他の子に手を出した場合、必ずトラブルになります。それも、結構深刻なトラブルに。
最近は、危害を加えられたほうの親は黙っていないですからね。
隣の子が気に入らないといっていきなりボディーブローをするのはまだいい方で、
鉛筆でいきなり目をつつくとか、勝手に人の消しゴムを取って食べてしまうとかの例もあります。
しかも、自分が悪いとは思っていないから、トラブルが余計に大きくなります。

こういうのを制御できないのは、教師の責任でしょうか??
いいえ、とんでもない。もともと教師は発達障害に関しては、専門外なのです。それでも、研修等で学習して、なんとか対処しています。ベテランは、経験的になんとなく肌で分かりますしね。

しかし、ADHD児の行動は、予測不能なのです。次の瞬間、何が起きるのか分からないのです。
私の自治体では、正式にADHDと医療機関で認定されると、介助員が張り付くことができるような体制になっています。かなり恵まれた仕組みです。しかし、マンツーマンで接していても、突然の行動には対処できないのです。

そうした行動の結果、境界線児は、叱られてしまうことになります。
仕方ないですよ。いきなり目をつついたり腹を殴ったりすれば、しかも「自分が悪くない」と言い張れば、そういう結果になってしまうんです。
教師がADHDの子供と周囲の子供をよほど上手に指導しなければ、子供同士の間で確実にいじめが起こります。

いわゆる、二次障害、というものです。


psyche777さんがおっしゃることは、正論なんです。
ADHD児には、自己肯定感・有用感が必要なんです。
ところが、普通学級に入れてしまうと、周りの子供に迷惑を及ぼしてしまい、それが子供の全面否定につながりかねない、ということなんです。

子供の世界では、残念ながら子供たちは大人ほど寛容ではありません。
障害を持たない子供もいじめられて自殺する時代です。
発達障害の境界線にいる子は、もっとも危険な位置にいる、と私は申し上げておきます。
そしてそれは、一担任が何とかできるレベルではない、と言うことも。
















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